時は2021年1月。
年末年始の大喧嘩も一段落し、あすはや家は平和に戻ったが、唯一戻っていないもの。
それは再発した不眠症だった。
復帰まで3か月を切る
会社の規約上、休職期間として与えられていたのは最大6ヵ月。
その前に1か月復職トレーニングを行ってから、産業医と面談し、認められたら復帰という流れとなっている。
とはいえ、精いっぱい前向きに、
3月頭から復職トレーニングを開始を想定して、2月中に不眠症を治せばいい。
焦るのは禁物。
そうやって心を軽くしていた部分があったので、人事からの通告はメンタルに余計なダメージを与えた。
人事からの予想外の言葉
それは突然のメールだった。
人事「4月からの復帰に向けて、復職トレーニングの前段階として、カウンセラーと連絡を取ってカウンセリングを開始してください。」
人事「復職トレーニング遅くとも2月中旬には開始いただかないと間に合わないので。」
このメールが来たのは1月中旬頃。
つまり3月開始で想定していた復職トレーニングまで1か月しかもうないと、1か月前に言われたのだ。
不眠症ももちろん、治っていない。
ただでさえ敏感なメンタルなのだ。
心の持ちようで大きく変動する。
結局、その日は体調が悪化して寝込んでしまった。
カウンセリング開始
人事から通達を受けたその週のうちにカウンセリングは開始された。
カウンセリングは電話で行う。
事前に毎日の実際の行動のタイムスケジュールを書き込み、カウンセラーに共有する。
その内容をもとに負荷を上げるなり、復職トレーニングできるかの判断材料とされる。
カウンセラー「生活リズムは安定していますが、急なマイナスなことが起きると何もできなくなる点と不眠症が課題ですね。」
カウンセラー「途中起きてもすぐ寝れていれば大丈夫ですよ。まずはメンタル面の安定を重視しましょう。」
カウンセラーの方は、とても話しやすく信頼できる男性の方だった。
言われたとおりメンタル面の安定を意識し、FPの勉強を再開しつつ、1日のルーティンをやりたいことにフォーカスして戻していった。
ただ、週に1~2度は何もしたくない日が訪れることは変わらなかった。
予想外の方法での不眠症対策
そんな中転機が訪れる。
この頃は妻が睡眠時間確保のために寝かしつけとともに寝る関係で、寝かしつけかかりは妻になっていた。
それを臨機応変に時々交代。
特に何か意識したわけではない。
寝かしつけも泣き止むまで30分以上かかる。
けど寝顔も寝かしつけも可愛い娘と過ごせる癒しの時間だった。
だからだろう。
気づけば朝になっていた。
そう。
寝れるとは思ってもなかったし、
寝落ちするつもりもなかったので、
睡眠薬すら飲んでいなかった。
予想外に出てきた解決策。
しばらく寝かしつけを代わって、効果を試す実験を始めた。
落ち込みたくもないので、期待半分の半信半疑での実験だった。
第29話へ続く
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