休職が始まったのは2020年10月2日(金)だった。
休職2日目は当然土曜日。
つまり、いきなり休職後初めて土日を迎えることになった。
土日は休職前と変わるのか?
休職したことで土日が変わるのか?
答えは否だ。
娘は2歳なので、まだ父親が仕事を休職しているなんて理解していないし、
かといって、ママをワンオペにさせるわけにもいかない。
何もできないけど、娘の遊びに付き合うくらいならできる。
この頃から録画したバラエティも見なくなっていた。
前話でも書いたがTVは雑音にしか聞こえなくて苦しいから。
世間の話題はスマホのヤフーニュースを数秒でも見れば見出しだけで大体わかる。
今でこそ作り置きなど料理に夢中になっているが、当時はまだ義務感があった。
妻は医療従事者。
つまりコロナの最前線で直接ではないとはいえ、戦っている。
そんな中、ただただ寝ているだけなんてわけにはいかない。
そんなのたとえうつ病でも、それを言い訳に何も手伝わないなんてプライドが許さなかった。
当時から、
と妻には伝えていた。
主夫の大変さと楽しさ
最初こそ大変に感じた家事。
料理はもちろん、洗い物、洗濯、お風呂掃除に、洗濯物を干して、取り込んで片づける、部屋の片づけなどなど。
大変だし、おっくうだった。
だが、途中から楽しいと思えるようになっていた。
散らかった部屋や洗い物だらけのシンクの片付いたときの達成感。
お風呂掃除も別に何十分もかかる作業ではない。
唯一めんどくさかったのが、洗濯物。
回すのは楽。
洗濯機にぶち込んで洗剤入れてスイッチ入れるだけなのだから。
問題は干すこと。
干し方が雑すぎてなかなか乾かず、最初はよく妻に怒られていた。
だが、途中から改善するとともに、さらに時短にするためにせっかく機能があるのだからと電気代よりも効率を重視して、乾燥まで洗濯機にお願いするようになった。
最初は乾燥にまわしてはいけないものまで回してしまい怒られたものだが、今は慣れたものだ。
今日はワンオペだったので洗濯物を干すのを省略するため洗濯物を洗濯+乾燥機で乾燥までして棚へ。
今日も家事やり切ったと満足してたら、妻の大事なスカートのスリットはなくなりシワシワになってしまって激怒された😢
乾燥機はこういう弊害があることを初めて知った。
反省。#パパ育#楽育しよ— あすはや@うつ闘病パパ (@ttasm4) November 28, 2020
事前にしわになってはいけないものを仕分けてから乾燥機に回すものと、干すものも見分けられるようになっていった。
料理の楽しさ
家事の中でも一番楽しいと思えるようになったのが料理だった。
これまでは妻に任せっきりだった。
あすはや家では平日の夕食は献立を考えるのが面倒なのと、料金も1食1週間5日で4305円で2人前とそこまで高くなかったのでコープデリを利用していた。
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調理ももともとカットされた野菜をいためて、付属の調味料を混ぜて完成なので楽ちんだった。
これがよかったのだろう。
もともと料理は好きだったはずだ。
現に第6話でも書いたが休日に凝った料理を作って妻や娘にふるまっていたのだから。
このコープデリの簡単な夕食作りがうまくリハビリになったようで、料理への情熱を取り戻させてくれた。
とはいえ土日は休めない
全くその通りである。
土日だけは休職前と後で何も変わらなかった。
家事の分担が僕に多めになったくらいで、娘の相手をしないといけないので昼寝もできないし、買い物や公園にもコロナ対策をしながら行かないといけないので、
疲れは全くといって取れなかった。
それでも公園で遊ぶときはある程度30分ほど付き合うと、
と言ってくれて休む時間を取れるようになった。
本当に妻には感謝している。
そして、いつもどおり、休職前とほとんどかわらない土日が終わり、また月曜日。
つまり、休職後2回目の平日がやってきた。
第15話へ続く
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