9月の連休明け初日。
いつものように朝の登園準備を進める。
娘を起こして、オムツを替え、朝ごはんを食べさせる。
その間に自分の身支度を整え、娘の準備が終わると保育園へ。
気持ちはずっともやもやどころかどんよりしていた。
異変の始まり
登園を終えて自宅に戻ると通勤のための準備を整え、いざ玄関へ。
しかし、体が前に進まない。
気持ちが悪い。
けれども主担当者として出社しないわけにはいかない。
ヘルプに入っていただく方への説明もあるし、抱えている他の業務もある。
その日は無理やり気持ちを引き締め出社した。
仕事は思ったとおりのハードさだった。
連休直後の週の出勤日は水木金の3日間だったが、すべて22時近くまで残業となった。
進捗も出来る範囲の予定どおり。
ただ予定どおり進むとこれがあと1か月半ほど続く。
ひとまず3日間をなんとかこなし、土日を迎えた。
つかの間の休日
通常ならひとまず娘と戯れて気分転換♪
そして身も心も回復して月曜から戦場に向かうぞ!
となるのが理想である。
だが、ここまでの流れならもう察しがつくだろう。
連休中と同じ。
眠れない。
娘と遊んでいても楽しくない。
むしろストレスが溜まる。
そんな気持ちで休日を過ごしていた。
ただ、私と遊ぶのを楽しみにしている娘、そして妻だって医療従事者。
疲れているのだ。
ワンオペにするわけにはいかないので、無理してでも家で3人で遊びに付き合った。
ただ、仕事のことは1秒たりとも頭から離れない。
そう思いながら過ごしていた。
そして、土日ともまともに睡眠もとれず、当然、まともに休まることもなく、また月曜日を迎えた。
迎えた月曜日
寝たのか寝てないのか、もちろん寝ているのだがおそらく気絶に近い感覚だった。
そんな状態でいつものように登園までを済ませた。
そして自宅に戻り、通勤の準備を整え、いざ玄関へ。
しかし、体が前には進まない。
前の週初めと同じだ。
気持ちが悪い。
全身の倦怠感がすごい。
吐き気もする。
そう思い、会社に連絡してその日は体調不良として休むことにした。
久しぶりに一人で過ごせるお休み。
1日中爆睡することとなった。
娘も保育園に登園しているので、気にしなくていい。
保育士さんに本当に感謝した。
そして迎えた火曜日
翌日、すっかり体力は回復して、体は元気になった。
いつも通り、保育園への登園を済ませて、自宅に戻り、通勤の準備を整え、いざ玄関へ。
今日は体は元気。
しかし。。。
体が前には進まない。
気持ちは悪くはない。
ただ、なんとも嫌な気持ちがする。
今日は出社してはいけない。
そう心がストップをかけているような感じだった。
こんな感覚は初めてだった。
嫌な予感がした。
そもそも1日お休みを取っているということは通常の仕事量が普段の2倍になっているということ。
手伝いのヘルプの同僚が入っているとはいえ、普段の仕事+100倍の業務があるのだ。
それを1日で追いつけるのだろうか。
そして、焦ってミスを乱発して、指摘を受けまくって、理由も説明させられて…
これはあくまで感覚のお話だが、
そう一瞬頭に浮かんだ。
とはいえとても怖くなった。
このため、結局この日もお休みを取ることにした。
2日続けて休むのは、この会社に入社して、いや前職も含めても初めてだった。
ここは自分の心を最優先した。
結果的には仕事から逃げたことになっているけれどもそんなことは関係ない。
自分には守るべき家族がいる。
私に万一でも何かがあってはいけないのだ。
もちろん、会社に、そして同僚に迷惑をかけているのは百も承知だった。
ただ、ここは自分を優先させてもらった。
とはいうものの明日はさすがに行かないと。
そのために2日も休んでいるのだからしっかり調子を整えよう。
そう思って3日目の水曜日を迎えた。
第9話に続く
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