会社から出て駅まで歩きだす。
会社から駅までは徒歩15分。
割と距離がある分、いろいろな考え事をする。
とはいえこの頃は仕事よりも家庭のことが中心。
今の会社に入社して間もない頃は残業もほとんどなく18時には退勤していた。
この時期の頭の中は家族中心
考えることも家族のことばかり。
娘は何してるかな?
娘と何して遊ぼうかな?
そんなことを漠然と考えながらルンルン気分で帰宅していた。
電車の中では広告を見つつ、ハマっているケータイゲームをし、
娘の大好きなミスドの安売りを駅構内でしていようものなら迷わず購入して娘の笑顔を楽しみに帰宅していた。
ケータイゲームに飽きると最寄りの駅に着くまでは娘の写真をエンドレススクロール。
今日あった仕事のことなどとっくの昔に頭の中から消えていた。
そう、それがたとえミスだったり、指摘を受けたことだったとしても。
それぐらいにしか考えない、切り替えの早いタイプだった。
そして帰宅
となるとうれしいのだが、たいていはならない。
家では妻は夕食作り、娘はiPadの動画に夢中で私には気づいていないようだ。
娘の真横に行き、
そばで声掛けしてもシカトかよ(笑)
iPadに全集中。
そんな娘も可愛い。
抱きしめて振りほどかれても気にしない。
幸せな一コマだ。
帰宅後はお風呂掃除から始まる。
そして、お風呂を沸かして娘とのバスタイムだ。
お風呂での一コマ
最初はお風呂に入れることに格闘になるのはいつもの光景だ。
だけど、お風呂に入れてさえしまえば笑顔に変わる。
この一言にいつも癒される。
ただ入れたら入れたでなかなか上がろうとしないのも難点だが。。。
この頃はこども英語のDWEの音楽をバスルームの外で大音量でかけていた。
もちろん、近所迷惑にならないことを確認した上で。
人の脳に英語が定着するには2000時間ネイティブの発音を聞く必要があり、年齢が若ければ若いほど定着するそうだ。
特に2歳半までの脳は成長が早く、スポンジのような状態なので英語教育にはもってこいの期間。
ということで帰宅後は英語の音楽が流れ、お風呂でも流れ、iPadも実はほぼ消音状態で、
娘にはひたすら英語音楽を聞かせていた。
つまり娘は音のほぼ出ていないiPadを見ていることになるのだが、2歳前だとそういうことに疑問を持たないようだ(笑)
ちなみにお風呂のおもちゃもDWEのDVDで登場するおもちゃ。
カップに水を入れては出し、水を入れては出しをひたすら繰り返す娘。
他にもアヒルの人形やバスボールで出てきた小さなお人形に夢中になる娘。
時折、
見ているだけで幸せな気持ちになれた。
寝かしつけ、そして夫婦の時間
お風呂から上がると着替えを済ませ、寝室へ。
寝かしつけも私の役目だ。
2歳前のこの時期から娘はなんでも自分でやりたがるようになった。
親から見れば厄介だけど、成長してきているなと幸せを実感する。
歯磨き後は、二人で布団の上をゴロゴロして、時にはじゃれ合いながら、1時間ほどして寝かしつけが完了する。
ここからは夫婦二人の時間。
翌日もお互い仕事なので夜更かしはできないが、一緒にテレビを見たり、コーヒーを飲みながら語り合ったり、そのときそのときでまったり過ごしていた。
録画していたバラエティに、ドラマ。
笑いのツボが同じなので今の妻とはとても相性がいいと思っている。
何気ないどこの家庭でも一般的ないつもの風景。
これが来年も再来年も当たり前に続くとこのときは思っていた。
第3話へ続く
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