体験談

【うつ病経験談】第11話 運命の日(うつパパ闘病記)

そして、ついに夜が明けた。

一応寝たは寝たものの納得して寝たというよりは気づけば寝てたという感じだ。

というかおそらくほぼ寝ていない状態であっただろう。

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今週初出勤

結局、伝える勇気は持てないままいつも通り娘を朝登園させ、自分の準備を整えた。

娘の準備や登園こそは通常どおり行えたが、家に戻ってからは明らかに様子がおかしくなっていた。

 

思えば月曜日、火曜日は休んで、水曜日は在宅勤務で早退。

この木曜日が今週初出社で同僚たちとも初めて顔を合わせる日だ。

玄関へ向かう足取りは重い。

ものすごく重い。

正直今日も会社に行きたくない。

だけど今日だけは行くしかない。

勇気を持って、本当に勇気を持って無理やり心に逆らって一歩を踏み出した。

 

久しぶりの通勤電車。

一部の企業はまだまだテレワーク継続なのだろう。

満員とまではいかないそこそこの混雑の社内だった。

いつもならケータイのヤフーニュースを見たり、ケータイゲームをしながら過ごすのだが、そんな余裕はなかった。

 

頭の中では昨晩ほぼ寝ずに考えた休職を伝えるまでのアクションをありとあらゆる可能性を考えて想定していた。

 

私
こう言われたら、こう返そう。
私
こう言われたら、こう返そう。

 

何より同僚たちの不快な顔が想像でき気分が悪くさえなった。

 

電車を乗り継いで、駅から15分歩き始めた。

歩くペースも足取り重く、いつもよりもかかったが、1時間ほどかけて会社に到着した。

会社到着

私
おはようございます。

同僚「おはようございます。大丈夫ですか?」

私
はい…まあ。

 

大丈夫なわけがない。

心臓はバクバク。

いつ上司に伝えようか。

そんなことばかりを考えて業務開始の準備を始めた。

PCを立ち上げて、メールをチェックする。

そこで改めて自分の状態を再確認する。

 

メールの多さにではない。

文字は認識できるものの、内容が全く頭に入ってこないのだ。

専門用語の嵐なので内容が難しいというのもあるが、外国語を読んでいるかのようで全く理解ができなくなっていた。

うつ病の症状の一種で文字が読めなくなる、理解できなくなるというのを聞いたことがあるが、まさに今それを体験していた。

 

私
こんな状態でよく仕事していたな。そりゃ徐々に業務ペースも落ちるわけだ…
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覚悟決まる

この体験で、ある意味覚悟は決まった。

とはいえ、今はまだ休職が確定したわけではない。

伝えて、許可が下りて初めて休めるのだ。

 

私
シュミレーションどおりまずは優しい先輩にジャブからだ。

 

いきなり上司は不安だったので、まずは話しやすい同じ業務の先輩に相談してみることが用意していた最初のシュミレーションだった。

この方は女性で優しいし、教え方もうまくて一番頼りにしていた方だ。

でも、急に休むなんて話はいくら普段優しくても、しかもヘルプに入っていただいている身の方なので反応は異なるだろう。

それでも一人目の反応をみるにはこの方がもってこいだった。

予定通り優しい先輩に相談

私
先輩、今お時間よろしいでしょうか?

先輩「ん?何かな?大丈夫だよ。」

私
ここではちょっとあれなのでこちらで。

 

近くの空いている会議室へ案内し、もうすでに私は泣きそうな顔でおそるおそる話始めた。

 

私
実は…昨日あまりに不眠症がひどく、疲れが取れないのは続いてたので…病院へ薬をもらいに行ったんですが…症状があまりにもひどく休むようにいわれてしまいまして…

 

私は詳細をことこまかに先輩に説明した。

このときは冷や汗たらたら、どんなネガティブな言葉が発せられるかびくびくしていた。

しかし、いただいた言葉は意外なものだった。

 

先輩「そっか。仕方ないよね。こちらこそ無理させてごめんね。ひとまず今の話は私の中だけにとどめておくから上司にも相談してごらん。」

私
ありがとうございます。本当に申し訳ありません。

先輩「謝る必要なんてないよ。体調戻ったらまた一緒に仕事しよう。」

 

話やすい先輩を選んだこともあったが、ありがたい言葉をいただけて勇気が湧いたのを今でも覚えている。

この先輩を最初に話す方に選んでよかった。

本当によかった。

本当にこの先輩には感謝している。

そして、いよいよそのときを迎えた。

 

第12話へ続く

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あすはや
娘(2)のパパ / ブロガー兼ライター / 激務でうつ病に→休職→孤独が嫌でSNS開始→退職→脱サラしてライターに / 自身のうつ病体験をまとめたエッセイ「うつパパ闘病記」を月水金更新、将来の娘に渡す目的で毎日更新中の「あすはや家の日常」を本ブログで連載中